この記事の要点
あいちフィナンシャルグループ(7389)の株価・PER・PBR と、残余利益モデルによる株主価値の試算をまとめた分析ページです。2026-09-29時点の分析にもとづきます。
エグゼクティブサマリー
| 項目 |
内容 |
| 銘柄コード |
7389 |
| 名称 |
あいちフィナンシャルグループ |
| 分析日 |
2026-09-29 |
| 投資判断 |
🟡 中立 |
| 残余利益モデル 株主価値(Base) |
¥1,891.00 |
| アップサイド(Base) |
-11.7% |
| 現在株価 |
¥2,141 |
| 株式スコア合計 |
4 点 ★☆☆☆☆ 低い |
| PER |
24.05 |
| PBR |
1.13 |
投資判断レーティング
総合レーティング: 🟡 中立
投資判断スコア(各軸 1〜5)| バリュエーション(P | | 3 |
|---|
| 成長性(売上・利益成 | | 3 |
|---|
| 財務健全性(CF・負 | | 3 |
|---|
| 株主還元(配当・自社 | | 3 |
|---|
| リスク | | 3 |
|---|
| 総合 | | 3 |
|---|
| 評価軸 |
スコア |
コメント |
| バリュエーション(PER・PBR) |
3 ⭐⭐⭐ |
地域銀行は金利環境と信用コストの見通しで評価が振れやすく、割安/割高の判断は要確認。※推定値ベースでは中立レンジを想定。 |
| 成長性(売上・利益成長) |
3 ⭐⭐⭐ |
金融収益は金利・与信・経費で決まるため、急成長よりも緩やかな改善が中心になりやすい。※推定では利益は緩やか増。 |
| 財務健全性(CF・負債比率) |
3 ⭐⭐⭐ |
銀行は流動性・自己資本が重要だが、定量データが本レポート作成時点で確認できず断定不可。一般論としては一定の健全性を前提。 |
| 株主還元(配当・自社株買い) |
3 ⭐⭐⭐ |
安定配当志向が一般的。ただし具体方針・実績が確認できないため中立。 |
| リスク |
3 ⭐⭐⭐ |
競争による利ざや圧迫と金利・信用コストの変動が主要リスク。 |
| 総合 |
3 ⭐⭐⭐ |
強い上振れ材料と、同時に金利・信用の下振れ懸念が併存しやすい。 |
残余利益モデルによる株主価値
残余利益モデル シナリオ別 株主価値(¥)| Bear(悲観) | | ¥1,793 |
|---|
| Base(基本) | | ¥1,891 |
|---|
| Bull(楽観) | | ¥1,996 |
|---|
現在株価: ¥2,141 / 1株あたり純資産: ¥1,900 / ROE: 7.83%
| シナリオ |
株主資本コスト |
株主価値 |
アップサイド |
判定 |
| Bear (悲観) |
10.00% |
¥1,793.00 |
-16.2% |
➡️ |
| Base (基本) |
8.00% |
¥1,891.00 |
-11.7% |
➡️ |
| Bull (楽観) |
6.00% |
¥1,996.00 |
-6.8% |
➡️ |
銀行・保険・証券・不動産は、貸出や物件取得のキャッシュフローが営業CF・投資CFに混ざるため、フリーキャッシュフローを起点とする DCF が成り立ちません。
ここでは純資産と ROE から残余利益(株主資本コストを上回る利益)を積み上げて試算しています。
株主資本コストを高く置くほど株主価値は小さくなるため、Bear ほど厳しい前提です。
株式スコア分析(stockscore)
スコア分析(7389 AICHI FINANCIAL GROUP INC)| Value | | 5 |
|---|
| Growth | | -1 |
|---|
| Momentum | | 0 |
|---|
総合評価: ★☆☆☆☆ 低い
| スコア種別 |
値 |
視覚化 |
| Value Score |
5 |
█████░░░░░░░░░░░░░░░ |
| Growth Score |
-1 |
░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░ |
| Momentum Score |
0 |
░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░ |
| 合計 |
4 |
████░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░ |
主要財務指標
| 指標 |
値 |
判定基準 |
| PER |
24.05 |
≤15: 優良、≤30: 良好 |
| PBR |
1.13 |
0〜1.2: 割安圏 |
| 純利益率 |
28.85% |
>20%: 高収益 |
| 流動比率 |
N/A |
≥1.5: 健全 |
| 50日移動平均 |
N/A |
— |
| 200日移動平均 |
N/A |
— |
配当
年間配当の推移(¥)| 2023 | | ¥20 |
|---|
| 2024 | | ¥20 |
|---|
| 2025 | | ¥22 |
|---|
| 項目 |
値 |
| 年間配当(直近実績) |
¥22.00 |
| 配当利回り |
1.96% |
| 連続増配年数 |
1 年 |
| 配当性向 |
24.7% |
| 権利確定月 |
3月・9月 |
| 100株あたり年間配当 |
¥2,200 |
配当利回りは直近12か月に実際に支払われた配当を現在株価で割った実績値です。会社予想の配当や、今後の増配・減配は反映していません。
主要リスク要因
| リスク |
内容 |
影響度 |
| 事業リスク |
地域経済の減速に伴う貸出需要の弱さ、取引先の業績悪化による信用コスト上昇 |
中 |
| 競合リスク |
地域金融機関間の競争激化(預金獲得競争、融資条件の競争)による利ざや低下 |
高 |
| 金利・マクロリスク |
金利上昇局面で預金コストが想定以上に上がる、または景気後退で貸倒れが増える等 |
高 |
| 規制リスク |
金融規制(自己資本規制、会計・開示、監督方針)変更による収益・資本効率への影響 |
中 |
定性分析: 事業概要
1. 事業概要と強み
-
主力事業・セグメント別概要
あいちフィナンシャルグループは、愛知県を地盤とする地域金融グループとして、銀行業を中核に、地域のお客さま(個人・法人)への金融サービスを提供している。グループの収益源は主に、貸出金利息(利ざや)と役務取引等収益、ならびに有価証券運用収益で構成される。
※セグメントの厳密な内訳(例:銀行業/その他、セグメント情報の表示区分)や、各セグメントの売上・利益構成比は、公開情報で確認できないため本レポートでは詳細数値を断定しない。
-
競合優位性・市場ポジション
あいちフィナンシャルグループの競争力は、(1) 愛知県内の営業基盤(預金・貸出の厚み)、(2) 地域密着型のリレーション(中小企業・地元事業者との取引深耕)、(3) グループとしての業務効率化(システム・バックオフィスの集約等が想定される)により形成される。
地域金融機関の競争環境では、同質化しやすい商品(預金・融資)に対して、顧客基盤と提案力(事業承継、M&A、資金繰り支援、ソリューション提供等)の差が相対的な優位になりやすい。あいちフィナンシャルグループは、地元の中堅・中小企業の裾野を取り込むことで、貸出の安定性と役務収益の積み上げを狙う構図が一般的である。
※ただし、競合他社(同業他行)との定量比較(シェア、NIM、ROE等の順位)については、本レポート作成時点での網羅的な比較データが公開情報として確認できないため、定性的評価に留める。
-
経営戦略の特徴
地域金融グループとして、(1) 収益力の底上げ(利ざやの維持・改善、役務収益の強化)、(2) 資産の健全性確保(与信管理、信用コストの抑制)、(3) コスト削減・生産性向上(DX、店舗運営の効率化)、(4) 資本政策(自己資本の充実と株主還元の両立)を軸に運営されることが多い。
あいちフィナンシャルグループにおいても、上記の方向性は地域金融機関の一般的な経営課題と整合的であるが、具体的な中期計画の数値目標(ROE目標、配当方針、自己株買いの方針等)を本レポートで断定するための一次資料(中期経営計画の数値)が確認できないため、ここでは「方向性」を中心に記載する。
この分析について
- 株主価値: 1株あたり純資産と ROE をもとに、株主資本コストを上回る利益(残余利益)を積み上げて試算した1株あたりの価値です。株主資本コストは Base で 8.0% を置いています。
- スコア: 割安度(Value)・成長性(Growth)・値動き(Momentum)を公開されている財務指標から機械的に点数化したものです。
- 数値の出典は各社の公開財務データで、将来の株価を予測するものではありません。
分析日: 2026-09-29
編集部
日本株バリュエーション研究所 編集部
東証上場銘柄について、公開されている財務データから理論株価・配当・各種指標を継続的に算出しています。DCFと残余利益モデルを銘柄の財務構造に応じて使い分け、試算が成り立たない銘柄では数値を掲載しない方針で運営しています。
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