この記事の要点
キーエンス(6861)の株価・PER・PBR と、DCF による公正価値の試算をまとめた分析ページです。2026-09-04時点の分析にもとづきます。
エグゼクティブサマリー
| 項目 |
内容 |
| 銘柄コード |
6861 |
| 名称 |
キーエンス |
| 分析日 |
2026-09-04 |
| 投資判断 |
🟡 中立 |
| DCF 公正価値(Base) |
¥42,957.00 |
| アップサイド(Base) |
-44.7% |
| 現在株価 |
¥77,719 |
| 株式スコア合計 |
6 点 ★★☆☆☆ やや低い |
| PER |
42.41 |
| PBR |
5.31 |
投資判断レーティング
総合レーティング: 🟡 中立
投資判断スコア(各軸 1〜5)| バリュエーション(P | | 3 |
|---|
| 成長性(売上・利益成 | | 4 |
|---|
| 財務健全性(CF・負 | | 5 |
|---|
| 株主還元(配当・自社 | | 4 |
|---|
| リスク | | 3 |
|---|
| 総合 | | 4 |
|---|
| 評価軸 |
スコア |
コメント |
| バリュエーション(PER・PBR) |
3 ⭐⭐⭐ |
高収益ゆえにPERは市場平均より高めになりやすいが、成長と収益性で正当化されやすい |
| 成長性(売上・利益成長) |
4 ⭐⭐⭐⭐ |
FA投資の中長期需要(省人化・品質向上)を背景に堅調を想定 |
| 財務健全性(CF・負債比率) |
5 ⭐⭐⭐⭐⭐ |
高い自己資本と厚い営業CFで耐性が強い |
| 株主還元(配当・自社株買い) |
4 ⭐⭐⭐⭐ |
配当+自社株買い等の組み合わせで還元余力がある想定 |
| リスク |
3 ⭐⭐⭐ |
景気・投資サイクルの影響は受けるが、提案型で相対的に耐性がある |
| 総合 |
4 ⭐⭐⭐⭐ |
収益力と財務の強さが、バリュエーションを上回る可能性 |
DCF 内在価値分析
DCF シナリオ別 公正価値(¥)| Bear(悲観) | | ¥25,627 |
|---|
| Base(基本) | | ¥42,957 |
|---|
| Bull(楽観) | | ¥68,866 |
|---|
現在株価: ¥77,719 / Forward PE: 41.62 / PEG: 2.43
| シナリオ |
売上成長率 |
FCF 利益率 |
公正価値 |
アップサイド |
判定 |
| Bear (悲観) |
4.97% |
26.12% |
¥25,627.00 |
-67.0% |
🔻 |
| Base (基本) |
9.95% |
37.31% |
¥42,957.00 |
-44.7% |
🔻 |
| Bull (楽観) |
14.92% |
48.50% |
¥68,866.00 |
-11.4% |
➡️ |
株式スコア分析(stockscore)
スコア分析(6861 KEYENCE CORP)| Value | | 5 |
|---|
| Growth | | 0 |
|---|
| Momentum | | 1 |
|---|
総合評価: ★★☆☆☆ やや低い
| スコア種別 |
値 |
視覚化 |
| Value Score |
5 |
█████░░░░░░░░░░░░░░░ |
| Growth Score |
0 |
░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░ |
| Momentum Score |
1 |
█░░░░░░░░░░░░░░░░░░░ |
| 合計 |
6 |
██████░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░ |
主要財務指標
| 指標 |
値 |
判定基準 |
| PER |
42.41 |
≤15: 優良、≤30: 良好 |
| PBR |
5.31 |
0〜1.2: 割安圏 |
| 純利益率 |
39.22% |
>20%: 高収益 |
| 流動比率 |
11.87 |
≥1.5: 健全 |
| 50日移動平均 |
79512.00 |
— |
| 200日移動平均 |
67037.16 |
— |
配当
年間配当の推移(¥)| 2016 | | ¥50 |
|---|
| 2017 | | ¥62 |
|---|
| 2018 | | ¥75 |
|---|
| 2019 | | ¥100 |
|---|
| 2020 | | ¥200 |
|---|
| 2021 | | ¥200 |
|---|
| 2022 | | ¥250 |
|---|
| 2023 | | ¥300 |
|---|
| 2024 | | ¥325 |
|---|
| 2025 | | ¥450 |
|---|
| 項目 |
値 |
| 年間配当(直近実績) |
¥450.00 |
| 配当利回り |
0.71% |
| 連続増配年数 |
4 年 |
| 配当性向 |
24.6% |
| 権利確定月 |
3月・6月・9月 |
| 100株あたり年間配当 |
¥45,000 |
配当利回りは直近12か月に実際に支払われた配当を現在株価で割った実績値です。会社予想の配当や、今後の増配・減配は反映していません。
主要リスク要因
| リスク |
内容 |
影響度 |
| 事業リスク |
顧客の設備投資サイクル後退、検査/計測需要の減速 |
高 |
| 競合リスク |
画像処理・センサ領域での価格/性能競争、海外勢の攻勢 |
中 |
| 為替リスク |
海外売上比率に応じた為替変動(円高で利益圧迫) |
中 |
| 金利・マクロリスク |
グローバル景気減速による製造業投資の抑制 |
中 |
定性分析: 事業概要
1. 事業概要と強み
主力事業・セグメント別概要
6861:キーエンス(※一般に「キーエンス」として知られる企業)
同社は、主にFA(ファクトリーオートメーション)向けの画像処理・センサ・測定機器を中心に、製造現場の自動化を支える製品群を提供しています。セグメントは厳密な区分が資料年度で表現揺れすることがありますが、実務上は以下のような機能・用途軸で理解するのが有用です。
- 画像処理・検査(Vision):外観検査、位置決め、OCR/コード読み取り等
- センサ・測定(Sensors/Measurement):距離・位置・有無・色・寸法などの検出
- 制御・周辺(System/Software):現場導入のためのソフト/周辺機器、ソリューション提供
- サービス/サポート:導入後の保守・技術支援(売上に占める比率は相対的に限定的だが重要)
競合優位性・市場ポジション
キーエンスの競争優位は、単なる製品性能だけでなく、**「現場課題の解決を最短距離で提供する営業・技術・商品開発の一体運営」**にあります。
- 高い技術力と製品の“使いやすさ”
- センサ/画像処理は、性能だけでなく「立ち上げの速さ」「調整の少なさ」「安定稼働」が価値。キーエンスはここで評価されやすい。
- 営業力(アプリケーション提案)
- 顧客のライン課題を短期間で特定し、最適構成を提案する体制が強み。
- 価格競争よりも“成果ベース”の価値訴求
- 単価が高く見える局面でも、歩留まり改善・省人化・立上げ短縮で回収しやすい設計思想。
- 市場ポジション
- 国内外のFA市場で、画像処理・センサ領域において強い存在感。特に検査・計測の自動化需要に対して優位性を持ちやすい。
経営戦略の特徴
- 研究開発投資の集中:顧客のボトルネックに直結する領域へ投資を寄せる傾向。
- 販売効率の高さ:高付加価値領域での提案型営業により、売上成長に対して費用が相対的に抑制されやすい。
- グローバル展開:需要のある地域へ販売・サポートを厚くし、現地での導入障壁を下げる。
この分析について
- 公正価値: 直近の売上・フリーキャッシュフローをもとに、成長率と利益率のシナリオを置いた DCF(割引キャッシュフロー)で試算した1株あたりの価値です。成長率と FCF 利益率は、単年の振れを避けるため過去最大5期の中央値を基準にしています。
- スコア: 割安度(Value)・成長性(Growth)・値動き(Momentum)を公開されている財務指標から機械的に点数化したものです。
- 数値の出典は各社の公開財務データで、将来の株価を予測するものではありません。
分析日: 2026-09-04
編集部
日本株バリュエーション研究所 編集部
東証上場銘柄について、公開されている財務データから理論株価・配当・各種指標を継続的に算出しています。DCFと残余利益モデルを銘柄の財務構造に応じて使い分け、試算が成り立たない銘柄では数値を掲載しない方針で運営しています。
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