6508 明電舎 総合投資分析
この記事の要点
明電舎(6508)の株価・PER・PBR と、残余利益モデルによる株主価値の試算をまとめた分析ページです。2026-09-04時点の分析にもとづきます。
エグゼクティブサマリー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 銘柄コード | 6508 |
| 名称 | 明電舎 |
| 分析日 | 2026-09-04 |
| 投資判断 | 🟡 中立 |
| 残余利益モデル 株主価値(Base) | ¥5,017.00 |
| アップサイド(Base) | -53.5% |
| 現在株価 | ¥10,800 |
| 株式スコア合計 | 5 点 ★★☆☆☆ やや低い |
| PER | 20.72 |
| PBR | 2.76 |
投資判断レーティング
総合レーティング: 🟡 中立
| バリュエーション(P | 3 | |
|---|---|---|
| 成長性(売上・利益成 | 3 | |
| 財務健全性(CF・負 | 4 | |
| 株主還元(配当・自社 | 3 | |
| リスク | 3 | |
| 総合 | 3 |
| 評価軸 | スコア | コメント |
|---|---|---|
| バリュエーション(PER・PBR) | 3 ⭐⭐⭐ | 事業の安定性はあるが、景気・案件採算で利益がブレやすく、割高/割安の判断は銘柄固有要因次第 |
| 成長性(売上・利益成長) | 3 ⭐⭐⭐ | 省エネ・更新需要で緩やかな成長余地はあるが、短期の受注/採算で変動 |
| 財務健全性(CF・負債比率) | 4 ⭐⭐⭐⭐ | CFが概ねプラスで、自己資本比率も一定水準を想定 |
| 株主還元(配当・自社株買い) | 3 ⭐⭐⭐ | 配当は安定志向だが、還元余力は利益水準に依存 |
| リスク | 3 ⭐⭐⭐ | 採算・工期・コストの影響が中程度以上 |
| 総合 | 3 ⭐⭐⭐ | 上振れ余地はあるが、確度の高い“強気”材料が価格に織り込まれている可能性 |
残余利益モデルによる株主価値
| Bear(悲観) | ¥4,753 | |
|---|---|---|
| Base(基本) | ¥5,017 | |
| Bull(楽観) | ¥5,303 |
FCF ベースの DCF が成立しないため、残余利益モデルで試算しています
現在株価: ¥10,800 / 1株あたり純資産: ¥3,909 / ROE: 17.82%
| シナリオ | 株主資本コスト | 株主価値 | アップサイド | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| Bear (悲観) | 10.00% | ¥4,753.00 | -56.0% | 🔻 |
| Base (基本) | 8.00% | ¥5,017.00 | -53.5% | 🔻 |
| Bull (楽観) | 6.00% | ¥5,303.00 | -50.9% | 🔻 |
この銘柄はフリーキャッシュフローが恒常的にマイナス、または極端に小さく、FCF を起点とする DCF が成り立ちません。 ここでは純資産と ROE から残余利益(株主資本コストを上回る利益)を積み上げて試算しています。 株主資本コストを高く置くほど株主価値は小さくなるため、Bear ほど厳しい前提です。
株式スコア分析(stockscore)
| Value | 4 | |
|---|---|---|
| Growth | 0 | |
| Momentum | 1 |
総合評価: ★★☆☆☆ やや低い
| スコア種別 | 値 | 視覚化 |
|---|---|---|
| Value Score | 4 | ████░░░░░░░░░░░░░░░░ |
| Growth Score | 0 | ░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░ |
| Momentum Score | 1 | █░░░░░░░░░░░░░░░░░░░ |
| 合計 | 5 | █████░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░ |
主要財務指標
| 指標 | 値 | 判定基準 |
|---|---|---|
| PER | 20.72 | ≤15: 優良、≤30: 良好 |
| PBR | 2.76 | 0〜1.2: 割安圏 |
| 純利益率 | 8.27% | >20%: 高収益 |
| 流動比率 | 2.01 | ≥1.5: 健全 |
| 50日移動平均 | 10230.40 | — |
| 200日移動平均 | 8181.18 | — |
配当
| 2016 | ¥40 | |
|---|---|---|
| 2017 | ¥40 | |
| 2018 | ¥45 | |
| 2019 | ¥50 | |
| 2020 | ¥45 | |
| 2021 | ¥53 | |
| 2022 | ¥53 | |
| 2023 | ¥47 | |
| 2024 | ¥85 | |
| 2025 | ¥135 |
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 年間配当(直近実績) | ¥135.00 |
| 配当利回り | 1.45% |
| 連続増配年数 | 2 年 |
| 配当性向 | 25.9% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
| 100株あたり年間配当 | ¥13,500 |
配当利回りは直近12か月に実際に支払われた配当を現在株価で割った実績値です。会社予想の配当や、今後の増配・減配は反映していません。
主要リスク要因
| リスク | 内容 | 影響度 |
|---|---|---|
| 事業リスク | 大型案件の採算悪化(見積差異、工期遅延、コスト増)、進捗に伴う利益計上のブレ | 高 |
| 競合リスク | 同業他社・海外勢との入札競争激化、価格下落圧力 | 中 |
| 為替リスク | 海外調達・海外売上の比率変動により、原価・利益が影響を受ける | 中 |
| 金利・マクロリスク | 設備投資の先送り、景気後退による更新需要の減速 | 中 |
定性分析: 事業概要
1. 事業概要と強み
主力事業・セグメント別概要
**6508:明電舎(MEIDEN)**は、産業用の電気設備・制御システムを中核に、発電〜送配電〜産業プラント〜モータ/駆動〜ビル・インフラまで幅広い領域でソリューションを提供するメーカーです。セグメントは会社開示に基づき、概ね以下のような構成で捉えられます(※セグメント名称は期により表現差があるため、機能ベースで整理)。
- 電力システム:発電・送配電・変電・系統制御、電力品質改善、保護・監視など
- 産業システム:工場向けの電気設備、制御、FA/生産設備の電気・制御統合
- モータ・駆動システム:産業用モータ、インバータ/ドライブ、回転機器の高効率化・省エネ
- その他(サービス/保守・工事等):保守、更新、改造、部品供給、長期サービス契約 等
明電舎の特徴は、単体機器の販売に留まらず、**制御・監視・最適化まで含む「電気×制御の統合提案」**に強みがある点です。
競合優位性・市場ポジション
- 電力・産業の“現場密着型”ソリューション
大型案件では、仕様策定〜設計〜施工〜試運転〜保守まで一貫した体制が重要で、参入障壁が相対的に高い領域です。 - 省エネ/脱炭素ニーズへの適合
需要家側の省エネ投資(高効率モータ、インバータ制御、運転最適化)や、電力系統の安定化(制御・保護・監視)に対して、技術と実績が蓄積されています。 - 長期保守・更新需要(ストック化)
設備更新・改造・保守は景気循環の影響を相対的に受けにくく、収益の下支えになりやすい構造です。
経営戦略の特徴
- “ソリューション化”による付加価値向上(機器単体→システム/サービスへ)
- 省エネ・環境対応の深掘り(高効率化、制御最適化、ライフサイクル提案)
- グローバル/重点領域への投資(電力・産業の更新需要が見込める地域・顧客群)
- 品質・納期遵守の強化(大型案件の収益性に直結)
この分析について
- 株主価値: 1株あたり純資産と ROE をもとに、株主資本コストを上回る利益(残余利益)を積み上げて試算した1株あたりの価値です。株主資本コストは Base で 8.0% を置いています。
- スコア: 割安度(Value)・成長性(Growth)・値動き(Momentum)を公開されている財務指標から機械的に点数化したものです。
- 数値の出典は各社の公開財務データで、将来の株価を予測するものではありません。
分析日: 2026-09-04