4980 デクセリアルズ 総合投資分析
この記事の要点
デクセリアルズ(4980)の株価・PER・PBR と、DCF による公正価値の試算をまとめた分析ページです。2026-09-30時点の分析にもとづきます。
エグゼクティブサマリー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 銘柄コード | 4980 |
| 名称 | デクセリアルズ |
| 分析日 | 2026-09-30 |
| 投資判断 | 🟡 中立 |
| DCF 公正価値(Base) | ¥1,528.00 |
| アップサイド(Base) | -51.5% |
| 現在株価 | ¥3,154 |
| 株式スコア合計 | 6 点 ★★☆☆☆ やや低い |
| PER | 19.70 |
| PBR | 4.74 |
投資判断レーティング
総合レーティング: 🟡 中立
| バリュエーション(P | 3 | |
|---|---|---|
| 成長性(売上・利益成 | 4 | |
| 財務健全性(CF・負 | 4 | |
| 株主還元(配当・自社 | 3 | |
| リスク | 3 | |
| 総合 | 3.2 |
| 評価軸 | スコア | コメント |
|---|---|---|
| バリュエーション(PER・PBR) | 3 ⭐⭐⭐ | ※推定:高成長期待が織り込まれやすく、割安とは言い切れない一方、致命的に過熱とも断定しにくい |
| 成長性(売上・利益成長) | 4 ⭐⭐⭐⭐ | 採用拡大・稼働率改善が進む局面では利益成長が見込める |
| 財務健全性(CF・負債比率) | 4 ⭐⭐⭐⭐ | 営業CF・フリーCFがプラスで推移しやすく、自己資本比率も維持〜改善が想定される |
| 株主還元(配当・自社株買い) | 3 ⭐⭐⭐ | 配当は安定志向だが、還元の強さは局面依存(※自社株買いの実施有無は期ごとに要確認) |
| リスク | 3 ⭐⭐⭐ | 需要変動・顧客投資サイクル・為替の影響があり、上振れ/下振れの余地は残る |
| 総合 | 3.2 ⭐⭐⭐ | 成長余地はあるが、短期の不確実性も大きく“中立”が妥当 |
DCF 内在価値分析
| Bear(悲観) | ¥969 | |
|---|---|---|
| Base(基本) | ¥1,528 | |
| Bull(楽観) | ¥2,178 |
現在株価: ¥3,154 / Forward PE: 20.61 / PEG: -
| シナリオ | 売上成長率 | FCF 利益率 | 公正価値 | アップサイド | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| Bear (悲観) | 1.56% | 11.35% | ¥969.00 | -69.3% | 🔻 |
| Base (基本) | 3.12% | 16.21% | ¥1,528.00 | -51.5% | 🔻 |
| Bull (楽観) | 4.68% | 21.07% | ¥2,178.00 | -30.9% | 🔻 |
株式スコア分析(stockscore)
| Value | 5 | |
|---|---|---|
| Growth | 0 | |
| Momentum | 1 |
総合評価: ★★☆☆☆ やや低い
| スコア種別 | 値 | 視覚化 |
|---|---|---|
| Value Score | 5 | █████░░░░░░░░░░░░░░░ |
| Growth Score | 0 | ░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░ |
| Momentum Score | 1 | █░░░░░░░░░░░░░░░░░░░ |
| 合計 | 6 | ██████░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░ |
主要財務指標
| 指標 | 値 | 判定基準 |
|---|---|---|
| PER | 19.70 | ≤15: 優良、≤30: 良好 |
| PBR | 4.74 | 0〜1.2: 割安圏 |
| 純利益率 | 24.97% | >20%: 高収益 |
| 流動比率 | 1.14 | ≥1.5: 健全 |
| 50日移動平均 | N/A | — |
| 200日移動平均 | N/A | — |
配当
| 2016 | ¥20 | |
|---|---|---|
| 2017 | ¥16 | |
| 2018 | ¥13 | |
| 2019 | ¥10 | |
| 2020 | ¥11 | |
| 2021 | ¥19 | |
| 2022 | ¥20 | |
| 2023 | ¥23 | |
| 2024 | ¥48 | |
| 2025 | ¥61 |
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 年間配当(直近実績) | ¥61.00 |
| 配当利回り | 2.85% |
| 連続増配年数 | 6 年 |
| 配当性向 | 38.1% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
| 100株あたり年間配当 | ¥6,100 |
配当利回りは直近12か月に実際に支払われた配当を現在株価で割った実績値です。会社予想の配当や、今後の増配・減配は反映していません。
この銘柄は6年連続で増配しています。ただし過去の増配は将来の増配を保証するものではありません。
主要リスク要因
| リスク | 内容 | 影響度 |
|---|---|---|
| 事業リスク | 顧客の採用計画遅延、製品世代交代、稼働率低下による利益率悪化 | 高 |
| 競合リスク | 類似材料・代替プロセスの技術進展、価格交渉の強まり | 中 |
| 為替リスク | 外貨建て調達・販売の変動(円高で利益圧迫の可能性) | 中 |
| 金利・マクロリスク | 金利上昇による資金調達コスト増、景気後退による需要減 | 中 |
定性分析: 事業概要
1. 事業概要と強み
-
主力事業・セグメント別概要
デクセリアルズは、主に「機能性材料(光学・ディスプレイ関連、電子材料等)」と「精密加工(成形・加工技術を活かした部材供給)」を組み合わせ、顧客の製品開発・量産に深く入り込むことで価値を提供する化学系メーカーである。
公開情報ベースでは、セグメントは概ね以下のような切り口で整理される(※セグメント名称・区分は年度により表現が変わり得るため、ここでは“機能性材料×加工”という事業構造を中心に記述)。- 機能性材料領域:
光学用途(例:ディスプレイ/光学部材)、電子・半導体周辺用途(例:絶縁・封止・配線/実装周辺の材料等)、および産業用途向けの材料を提供。材料は、単なる素材ではなく、顧客仕様に合わせた配合・硬化・耐熱・光学特性などの“性能設計”が重要。 - 精密加工・成形領域:
材料特性を活かした成形・加工、量産に耐えるプロセス設計、歩留まり改善などを通じて、部材として供給。材料メーカーでありながら加工・量産技術を持つ点が差別化要素になりやすい。 - 顧客開発(共同開発)型の収益化:
研究開発から量産立上げまでの期間が長い領域で、採用されると継続発注が起きやすい(ただし、顧客の投資サイクルや製品世代交代の影響は受ける)。
- 機能性材料領域:
-
競合優位性・市場ポジション
デクセリアルズの競争力は、(1)材料の“性能設計”と(2)量産プロセス(加工・成形)を一体で提供できる点、(3)顧客の開発段階から関与し採用に至る確度を高める点、にある。
化学セクターの中でも、汎用素材よりも高機能・高付加価値領域に寄っているため、価格競争一辺倒になりにくい。加えて、光学・電子材料は技術参入障壁(特性の再現性、量産品質、認定プロセス等)が相対的に高く、採用後のスイッチングコストが働きやすい。 -
経営戦略の特徴
公開情報で確認できる範囲では、概ね以下の方向性が中核となる。- 高付加価値領域への集中:汎用品よりも、顧客の要求性能が高い用途での採用拡大を狙う。
- 顧客開発の深耕:共同開発・仕様提案を通じて、量産立上げの確度を上げる。
- 生産能力・供給体制の最適化:需要変動に耐えるため、設備投資と稼働率のバランスを重視。
- 技術基盤の継続投資:材料設計、加工プロセス、品質保証の高度化を継続することで、採用維持と新規採用を同時に狙う。
この分析について
- 公正価値: 直近の売上・フリーキャッシュフローをもとに、成長率と利益率のシナリオを置いた DCF(割引キャッシュフロー)で試算した1株あたりの価値です。成長率と FCF 利益率は、単年の振れを避けるため過去最大5期の中央値を基準にしています。
- スコア: 割安度(Value)・成長性(Growth)・値動き(Momentum)を公開されている財務指標から機械的に点数化したものです。
- 数値の出典は各社の公開財務データで、将来の株価を予測するものではありません。
分析日: 2026-09-30