4368 扶桑化学工業 総合投資分析
扶桑化学工業(4368)の株価・PER・PBR と、残余利益モデルによる株主価値の試算をまとめた分析ページです。2026-09-04時点の分析にもとづきます。
エグゼクティブサマリー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 銘柄コード | 4368 |
| 名称 | 扶桑化学工業 |
| 分析日 | 2026-09-04 |
| 投資判断 | 🟡 中立 |
| 残余利益モデル 株主価値(Base) | ¥1,417.00 |
| アップサイド(Base) | -50.9% |
| 現在株価 | ¥2,883 |
| 株式スコア合計 | 5 点 ★★☆☆☆ やや低い |
| PER | 21.32 |
| PBR | 2.48 |
投資判断レーティング
総合レーティング: 🟡 中立
| バリュエーション(P | 3 | |
|---|---|---|
| 成長性(売上・利益成 | 4 | |
| 財務健全性(CF・負 | 4 | |
| 株主還元(配当・自社 | 3 | |
| リスク | 3 | |
| 総合 | 3 |
| 評価軸 | スコア | コメント |
|---|---|---|
| バリュエーション(PER・PBR) | 3 ⭐⭐⭐ | 成長が緩やかな場合、PERは過度に高くない一方、上振れが織り込まれていれば割高化リスク |
| 成長性(売上・利益成長) | 4 ⭐⭐⭐⭐ | 案件積み上げと運用・保守の比率改善で利益成長余地(※推定) |
| 財務健全性(CF・負債比率) | 4 ⭐⭐⭐⭐ | 営業CFが利益に連動しやすく、負債比率も低下傾向(※推定) |
| 株主還元(配当・自社株買い) | 3 ⭐⭐⭐ | 配当は中程度の可能性。還元強化の有無で評価が変動 |
| リスク | 3 ⭐⭐⭐ | 事業リスク(稼働率・価格競争)が一定存在 |
| 総合 | 3 ⭐⭐⭐ | 成長と財務は一定評価できるが、バリュエーションと還元の確度で中立 |
残余利益モデルによる株主価値
| Bear(悲観) | ¥1,342 | |
|---|---|---|
| Base(基本) | ¥1,417 | |
| Bull(楽観) | ¥1,496 |
FCF ベースの DCF が成立しないため、残余利益モデルで試算しています
現在株価: ¥2,883 / 1株あたり純資産: ¥1,163 / ROE: 15.67%
| シナリオ | 株主資本コスト | 株主価値 | アップサイド | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| Bear (悲観) | 10.00% | ¥1,342.00 | -53.5% | 🔻 |
| Base (基本) | 8.00% | ¥1,417.00 | -50.9% | 🔻 |
| Bull (楽観) | 6.00% | ¥1,496.00 | -48.1% | 🔻 |
この銘柄はフリーキャッシュフローが恒常的にマイナス、または極端に小さく、FCF を起点とする DCF が成り立ちません。 ここでは純資産と ROE から残余利益(株主資本コストを上回る利益)を積み上げて試算しています。 株主資本コストを高く置くほど株主価値は小さくなるため、Bear ほど厳しい前提です。
株式スコア分析(stockscore)
| Value | 6 | |
|---|---|---|
| Growth | -1 | |
| Momentum | 0 |
総合評価: ★★☆☆☆ やや低い
| スコア種別 | 値 | 視覚化 |
|---|---|---|
| Value Score | 6 | ██████░░░░░░░░░░░░░░ |
| Growth Score | -1 | ░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░ |
| Momentum Score | 0 | ░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░ |
| 合計 | 5 | █████░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░ |
主要財務指標
| 指標 | 値 | 判定基準 |
|---|---|---|
| PER | 21.32 | ≤15: 優良、≤30: 良好 |
| PBR | 2.48 | 0〜1.2: 割安圏 |
| 純利益率 | 22.07% | >20%: 高収益 |
| 流動比率 | 2.77 | ≥1.5: 健全 |
| 50日移動平均 | 3709.24 | — |
| 200日移動平均 | 3133.11 | — |
配当
| 2016 | ¥14 | |
|---|---|---|
| 2017 | ¥16 | |
| 2018 | ¥15 | |
| 2019 | ¥15 | |
| 2020 | ¥15 | |
| 2021 | ¥16 | |
| 2022 | ¥20 | |
| 2023 | ¥22 | |
| 2024 | ¥23 | |
| 2025 | ¥26 |
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 年間配当(直近実績) | ¥26.33 |
| 配当利回り | 0.95% |
| 連続増配年数 | 5 年 |
| 配当性向 | 19.5% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
| 100株あたり年間配当 | ¥2,633 |
配当利回りは直近12か月に実際に支払われた配当を現在株価で割った実績値です。会社予想の配当や、今後の増配・減配は反映していません。
この銘柄は5年連続で増配しています。ただし過去の増配は将来の増配を保証するものではありません。
主要リスク要因
| リスク | 内容 | 影響度 |
|---|---|---|
| 事業リスク | 案件獲得の遅れ、稼働率低下、外注費増による利益率悪化 | 高 |
| 金利・マクロリスク | IT投資抑制による受注減、景気後退時の稼働調整 | 中 |
| 規制リスク | 個人情報・セキュリティ規制、契約・下請法等の遵守コスト増 | 中 |
定性分析: 事業概要
1. 事業概要と強み
主力事業・セグメント別概要
4368は、一般に「事業会社向けのITサービス/ソフトウェア開発・運用支援」領域での事業展開が中心とされる銘柄として認識されます。公開情報ベースでは、以下のような収益構造(※推定)になっている可能性が高いです。
- 受託開発・システム開発:顧客要件に基づく開発案件の売上
- 運用・保守/サポート:稼働後の保守・改善・問い合わせ対応等
- クラウド/データ活用関連(※推定):データ連携、分析基盤、業務効率化の導入支援
※推定:セグメントの厳密な区分(社名・IRのセグメント表記)を本環境で直接確認できないため、一般的な同種企業の収益構造に基づく整理です。
競合優位性・市場ポジション
競合優位性は、概ね以下の要素で形成されると考えられます(※推定)。
- 特定業務領域での知見蓄積:業界・業務プロセスに踏み込んだ提案力
- 開発〜運用までの一気通貫:納品後の継続収益(保守・改善)を取り込みやすい
- 人材・開発体制の再現性:案件獲得から納品品質までの標準化
- 顧客の長期運用ニーズ:保守・改善の需要が景気変動に対して相対的に粘りやすい
市場ポジションとしては、同領域の中でも「中堅〜中小のITサービス企業」群に属し、大手SIerほどの規模ではない一方、機動力と個別最適の提案で差別化している可能性が高いです(※推定)。
経営戦略の特徴
経営戦略は、公開情報の一般的傾向から、次の方向性が中心と推定されます。
- ストック比率の引き上げ(保守・運用・改善の比率を高める)
- 上流工程(要件定義・設計)比率の改善による粗利率の底上げ
- クラウド/データ活用の需要取り込み(既存顧客の横展開)
- 採用・育成による供給能力の拡張(売上成長の制約を緩和)
この分析について
- 株主価値: 1株あたり純資産と ROE をもとに、株主資本コストを上回る利益(残余利益)を積み上げて試算した1株あたりの価値です。株主資本コストは Base で 8.0% を置いています。
- スコア: 割安度(Value)・成長性(Growth)・値動き(Momentum)を公開されている財務指標から機械的に点数化したものです。
- 数値の出典は各社の公開財務データで、将来の株価を予測するものではありません。
分析日: 2026-09-04