1332 ニッスイ 総合投資分析
この記事の要点
ニッスイ(1332)の株価・PER・PBR と、残余利益モデルによる株主価値の試算をまとめた分析ページです。2026-09-05時点の分析にもとづきます。
エグゼクティブサマリー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 銘柄コード | 1332 |
| 名称 | ニッスイ |
| 分析日 | 2026-09-05 |
| 投資判断 | 🟡 中立 |
| 残余利益モデル 株主価値(Base) | ¥1,069.00 |
| アップサイド(Base) | -13.1% |
| 現在株価 | ¥1,230 |
| 株式スコア合計 | 5 点 ★★☆☆☆ やや低い |
| PER | 14.25 |
| PBR | 1.22 |
投資判断レーティング
総合レーティング: 🟡 中立
| バリュエーション(P | 3 | |
|---|---|---|
| 成長性(売上・利益成 | 2 | |
| 財務健全性(CF・負 | 4 | |
| 株主還元(配当・自社 | 3 | |
| リスク | 2 | |
| 総合 | 3 |
| 評価軸 | スコア | コメント |
|---|---|---|
| バリュエーション(PER・PBR) | 3 ⭐⭐⭐ | 食品・ディフェンシブ要素はあるが、利益変動が織り込まれやすく、割安/割高の判断が難しい局面。※推定 |
| 成長性(売上・利益成長) | 2 ⭐⭐ | 売上は横ばい〜微増の可能性が高い一方、利益はコスト次第でブレやすい。 |
| 財務健全性(CF・負債比率) | 4 ⭐⭐⭐⭐ | 自己資本比率は概ね安定し、CFもプラス圏を維持しやすい構造。※推定 |
| 株主還元(配当・自社株買い) | 3 ⭐⭐⭐ | 配当は安定志向だが、還元余力は利益水準に依存。※推定 |
| リスク | 2 ⭐⭐ | 原料・為替・競争環境の影響が大きく、業績の見通しに不確実性。 |
| 総合 | 3 ⭐⭐⭐ | 強みはあるが、利益の安定性と成長ドライバーの確度が課題。 |
残余利益モデルによる株主価値
| Bear(悲観) | ¥1,015 | |
|---|---|---|
| Base(基本) | ¥1,069 | |
| Bull(楽観) | ¥1,130 |
FCF ベースの DCF が成立しないため、残余利益モデルで試算しています
現在株価: ¥1,230 / 1株あたり純資産: ¥1,008 / ROE: 10.26%
| シナリオ | 株主資本コスト | 株主価値 | アップサイド | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| Bear (悲観) | 10.00% | ¥1,015.00 | -17.5% | ➡️ |
| Base (基本) | 8.00% | ¥1,069.00 | -13.1% | ➡️ |
| Bull (楽観) | 6.00% | ¥1,130.00 | -8.1% | ➡️ |
この銘柄はフリーキャッシュフローが恒常的にマイナス、または極端に小さく、FCF を起点とする DCF が成り立ちません。 ここでは純資産と ROE から残余利益(株主資本コストを上回る利益)を積み上げて試算しています。 株主資本コストを高く置くほど株主価値は小さくなるため、Bear ほど厳しい前提です。
株式スコア分析(stockscore)
| Value | 4 | |
|---|---|---|
| Growth | 0 | |
| Momentum | 1 |
総合評価: ★★☆☆☆ やや低い
| スコア種別 | 値 | 視覚化 |
|---|---|---|
| Value Score | 4 | ████░░░░░░░░░░░░░░░░ |
| Growth Score | 0 | ░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░ |
| Momentum Score | 1 | █░░░░░░░░░░░░░░░░░░░ |
| 合計 | 5 | █████░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░ |
主要財務指標
| 指標 | 値 | 判定基準 |
|---|---|---|
| PER | 14.25 | ≤15: 優良、≤30: 良好 |
| PBR | 1.22 | 0〜1.2: 割安圏 |
| 純利益率 | 2.95% | >20%: 高収益 |
| 流動比率 | 1.40 | ≥1.5: 健全 |
| 50日移動平均 | 1276.83 | — |
| 200日移動平均 | 1280.68 | — |
配当
| 2016 | ¥6 | |
|---|---|---|
| 2017 | ¥8 | |
| 2018 | ¥8 | |
| 2019 | ¥8 | |
| 2020 | ¥8 | |
| 2021 | ¥10 | |
| 2022 | ¥16 | |
| 2023 | ¥20 | |
| 2024 | ¥26 | |
| 2025 | ¥30 |
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 年間配当(直近実績) | ¥30.00 |
| 配当利回り | 2.60% |
| 連続増配年数 | 6 年 |
| 配当性向 | 34.8% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
| 100株あたり年間配当 | ¥3,000 |
配当利回りは直近12か月に実際に支払われた配当を現在株価で割った実績値です。会社予想の配当や、今後の増配・減配は反映していません。
この銘柄は6年連続で増配しています。ただし過去の増配は将来の増配を保証するものではありません。
主要リスク要因
| リスク | 内容 | 影響度 |
|---|---|---|
| 事業リスク | 原料相場・漁獲量変動によるコスト上昇、在庫評価損、需要変動(外食/中食の回復遅れ等) | 高 |
| 競合リスク | 同業・PB(プライベートブランド)・輸入品との価格競争、販促費増による利益率圧迫 | 中 |
| 金利・マクロリスク | 金利上昇による調達コスト増、景気後退による業務用需要の減速 | 中 |
| 規制リスク | 食品安全規制、表示・トレーサビリティ、環境・資源管理(サステナビリティ)対応コスト | 中 |
定性分析: 事業概要
1. 事業概要と強み
主力事業・セグメント別概要
**1332(ニッスイ)**は、水産物の加工・販売を中核とする食品企業です。事業は大きく以下の領域で構成されるのが一般的です(※セグメントの厳密な名称・区分は期によって表現が異なる可能性があるため、ここでは公開情報ベースの整理として記載)。
- 国内加工・販売(加工食品・冷凍水産等)
需要は家庭用・業務用(外食・中食)双方にまたがり、冷凍食品・加工品の供給を担います。 - 海外(調達・加工・販売)
原料調達の安定化と、成長市場への販売拡大を狙い、海外拠点を通じたバリューチェーンを構築しています。 - その他(物流・関連サービス等)
事業の補完として、調達〜加工〜販売の効率化に寄与します。
競合優位性・市場ポジション
- 原料調達力(バリューチェーン):水産は需給・価格変動が大きい領域ですが、調達〜加工〜販売を一体で運用することで、価格変動の影響を相対的に吸収しやすい構造です。
- 加工・品質管理のノウハウ:冷凍・加工の品質(歩留まり、品質安定、衛生管理)は参入障壁になりやすく、長期の取引関係を築きやすい点が強みです。
- 業務用チャネルの厚み:外食・中食向けの供給実績があり、景気循環の影響を受けつつも、家庭用と組み合わせることで需要変動を平準化しやすいと考えられます。
経営戦略の特徴
- 収益性重視(マージン改善):原料コスト・物流費・エネルギーコストの変動を踏まえ、価格改定と商品ミックス改善で利益率を守る方針が中心になりやすい業態です。
- 海外展開の最適化:成長市場での販売拡大と、調達効率の向上を同時に狙う「調達×販売」の両面戦略が合理的です。
- サステナビリティ/資源対応:水産領域では、調達の持続可能性(認証・トレーサビリティ等)が調達コストや販売機会に影響し得ます。ここを競争力の一部として取り込む姿勢が重要です。
この分析について
- 株主価値: 1株あたり純資産と ROE をもとに、株主資本コストを上回る利益(残余利益)を積み上げて試算した1株あたりの価値です。株主資本コストは Base で 8.0% を置いています。
- スコア: 割安度(Value)・成長性(Growth)・値動き(Momentum)を公開されている財務指標から機械的に点数化したものです。
- 数値の出典は各社の公開財務データで、将来の株価を予測するものではありません。
分析日: 2026-09-05