現在の日経平均株価や株式市場の状況と今後の見通しについて、アナリストの藤井英敏さんが鋭く分析! 日経平均株価は、相変わらず非常に強い動きを続けています。5月29日は、米国政府の債務上限問題を巡り、バイデン米大統領と野党・共和党のマッカーシー下院議長の協議が基本合意に達したことで、米国債の債務不履行(デフォルト)リスクが低下したことが買い材料になりました。また、FRBによる利上げが続くとの見方が強まっており、東京外国為替市場で円安が進行したことも買い材料でした。FRBによる利上げが続くとの見方が強まっている背景は、これまでの急激な利上げにもかかわらず、このところ公表された米国の経済指標の上振れが目立っており、一向にインフレが抑制されていないからです。一方、日本株上昇の需給面での牽引役は、引き続き、海外投資家です。今後については、海外投資家の買いが細ったり、売り転換するまでは、日本株の力強い上昇は継続する見通しです。
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