◆【企業部門】2022年9月の輸出と生産はまちまちな結果となった。輸出数量は前月比+0.2%と小幅な増加にとどまった。供給制約の緩和を背景に自動車輸出の復調が進んだが、一部品目における前月からの反動減などが押し下げ要因となった。鉱工業生産指数は前月の反動から4カ月ぶりに低下し、同▲1.7%だった。自動車部品の在庫調整があったとみられる自動車工業のほか、対中輸出の多い品目が全体を押し下げた。
◆【家計部門】2022年9月の消費は前月から増加した一方、雇用環境には改善は見られなかった。二人以上世帯の実質消費支出は前月比+1.8%と3カ月ぶりに増加した。財消費が総じて好調だった一方、サービス消費は減少した。雇用関連指標では、完全失業率が2.6%と4カ月ぶりに上昇した。ただし、内訳を見ると「自発的な離職」を主因に失業者数が増加し、就業者数も増加した。また、有効求人倍率は1.34倍へと上昇した。